心地よくない人間関係になってしまう原因|課題の分離と境界線

人間関係でトラブルが起きる時
心地よくない人間関係になってしまっている時

突き詰めると原因は
境界線を超えてしまっている
もしくは超えさせてしまっている
ことと
課題の分離ができていないことです。

目次

課題の分離とは

課題の分離という考え方は
人間関係で疲弊しないために
めちゃくちゃ役に立つ考え方なので
知らない方は
要チェックです!

課題の分離というのは
その課題が誰の課題なのかということを明確にし
他人の課題まで背負おうとしないこと
または自分の課題を相手に押し付けないことです。

この課題が誰の課題なのかを見分ける方法は
最終的にその課題を請け負うのは誰か?
というところです。
最終的にその課題を担う人
その課題の持ち主です。

境界線とは

境界線とは
心の健康を保つため
相手と自分を隔てる線です。

自分と相手を尊重し
お互いに心地よい
人間関係を築いていくためには

この境界線を超えていかない、超えさせない
というのが大切です。

簡単にいうと
嫌なことは嫌って言うし
相手も尊重する!ということです。

よくあるパターン

分かりやすく例を出します。

パターン①

彼氏が
スマホを買い換えようとしていました。
彼氏は収入がなく貯蓄もない
という状況です。

その状況でiPhoneの最新機種を
分割で買おうとしていました。

更に、データ容量の大きいもの(値段が上がる)
を購入しようとしていました。

それを見た彼女は不安になってこういいました。

「今お金に余裕があるわけじゃないし
収入の予定がないのに
出費の計画だけ作って大丈夫?
最新機種じゃなくても少しでも安い
型落ちのでいいんじゃない?
型落ちの機種と最新のと
何がどう違うか理解してる?
それは自分にとって必要な機能なの?
スマホのデータを整理すれば
そんなに容量の大きいもの
買わなくてもいいんじゃない?」

彼氏はこういいました。

「最新のがいいに決まってる。
大して金額変わらない。
整理するものない。全部必要。」

結局2人は喧嘩になってしまいました。

解説

はい。
これ何が原因か分かりますか?

はい、そしてこれ
過去の私です。笑

いやだってお金ないのに
脳内だけリッチで大丈夫かよ!
支払えるのかよ!
自分に必要な機能なのか
ちゃんと頭使って考えろよ!
考えることや手間をお金で解決するのは
お金に余裕がある人がすることやろ!
とか思っちゃってました。
ごめんなさい。

潜在的には
この人はダメな人だから
私がちゃんと見守ってないととか

大切な人には最善の道を選んで欲しいからとか
エゴがあったんです。
この部分は深掘りすると
他にもブロックがあるんですが
今回は割愛します。

結局
自ら相手の課題を
背負いにいっちゃってるんですよね。

これが
相手の境界線をこえてしまっているし
課題の分離ができていないということです。

最終的にスマホ代を支払うのは彼氏です。
それなのに彼氏の課題に
私が過干渉になりすぎてしまったというのが
喧嘩になってしまった原因です。

これに気づかないままだと将来
過干渉お母さんになるとこでした。アブネェ

パターン②

結婚後、長い間旦那からのDVに苦しんでいました。
旦那との建設的な話し合いはできません。
精神的にも肉体的にも大きなストレスを抱えています。

でも、まだ幼い子供がいるため
離婚に踏み切れずにいます。

「お父さんがいないと
将来寂しい思いをさせてしまうんではないか。
この子に寂しい思いをさせたくない。」
というところで悩んでいます。

解説

はい、こちらの問題は
もしかしたら
賛否あるかもしれませんが
寂しいと感じるのを
決めるのは誰ですか?

ということになります。

つまりこの場合は子供です。

ここで言いたいのは
相手の感情の責任を負う必要がない
ということです。

というか
感じ方は人それぞれなので
責任を負うことなど
できないのです。

もちろん相手の感情の責任を負う必要がないから
相手を故意に傷つけていいのかとなると
また話が変わってくるのですが
自分の心の健康を保つために引いた境界線によって
結果的に相手に嫌な思いをさせてしまった場合
それは相手側の課題だといういことです。

このパターンの場合
もし自分がこの
お母さんの子供だったら
どうでしょうか?

いろんな感じ方があると思いますが
子供が成長してから
お母さんが犠牲になって
離婚しなかったと聞いたら
罪悪感に苛まれたり
離婚してくれた方がよかったのに!と
思ったりするかもしれません。

つまり結局は
どういう感情を抱いて
その結果自分がどうするかというのは
その子の課題なので
世のお母様方
大切な我が子の幸せを
願う気持ちはとても素敵ですが
いろんな責任を全て抱えようとすると
とても苦しくなってしまいます。

まずは自分の心の健康を
保てる選択をおすすめします。
お母さんの心の健康が
子供の心の健康に繋がります。

怒らせてしまった
イラつかせてしまった
不安にさせてしまった
失望させてしまった
期待させてしまったなどの場合も
究極的には
それを感じた人の課題です。

パターン③

彼女は
こまめに連絡がない彼氏に
怒りを抱いていました。

「こまめに連絡がないということは
私のことはどうでもいいんだ。
ないがしろにされてる感じがする。
優先順位が低いんでしょ!?」

と彼氏を責めてました。
彼氏は彼女のことを大切に思っているけど
目の前のことに
集中してしまう癖があって
彼氏にとっては
こまめに連絡をするのが難しいと感じていました。

でも彼女のことが大切なので
こまめに連絡することを約束しました。

しかし
いつもの癖でまた
こまめに連絡することを
忘れてしまっていました。

それに対して彼女は大激怒。
「約束したよね!
なんで守ってくれないの!反省して!」

彼氏は約束したのに
できない自分を責めました。

解説

はい、これは
彼女の方が
自分の寂しい悲しい怒りの感情の原因は
相手にあるとしているところに
問題があります。

彼氏にはそんなつもりはないのに
彼女がそんなふうに捉えてしまう。

ということは
彼女のトラウマフィルター
かかってしまっているということです。

こうってことはこうなんだ
と、自動思考で湧いてくる感情を
相手のせいにしている。

彼氏の状況や気持ちは尊重せずに
嫌な気持ちにさせる彼氏が悪いからと
一方的に相手を変えさせようとしています。

心が反応してしまうトラウマというのは
みんな多かれ少なかれあるものなので
そう感じてしまう自分が悪いんだと
自分責めをする必要は全くありません
自分のためにも
そのフィルターを緩める努力をしたり
相手の事情で
協力できないこともあるというのを
受け入れる姿勢は大切です。

まとめると
彼女側が課題の分離ができておらず
相手の境界線を超えてしまっている

そして彼氏側も
それを受け入れているということは
彼女の課題まで背負おうとして
自分の境界線を超えさせてしまっている。

というところに問題があります。

境界線を
越えるのも
越えさせることを許してしまうのも
どちらも問題なんです。

もちろん
お互いの境界線が
なにもせずとも
がっちりハマるという人は
なかなかいないので
お互いの心の健康を保つために
どうすればいいかと
建設的な話し合いをすることが大切です。

まとめ

さあ今回は
いろんなパターンで
課題の分離と境界線について
説明してきましたが
いかがでしたでしょうか?

理屈は理解できたけど難しい
感じる方は
なぜ難しいと感じるかを
一緒に紐解いてみませんか?

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Profile

カウンセラー
平石 葵(ひらいし あおい)
自分と向き合う
お手伝いをします

 

 

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